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日本酒は何種類?純米酒・本醸造酒・吟醸酒の違いを徹底解説!

2023.02.08

日本酒は何種類?純米酒・本醸造酒・吟醸酒の違いを徹底解説!
 すすきの都ビル4階に店を構える「味和久」は、全国の津々浦々の日本酒をお楽しみいただけます。

居酒屋のドリンクメニューには、「〇〇純米酒」「〇〇吟醸酒」など日本酒の種類が数多く記載されています。しかし、名前がよく似ているため、香りや味わいの違いが明確に分かりづらいという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、日本酒の名称や分類方法をはじめとし、日本酒の種類についてご紹介しています。表や図を使いながら解説していくので、これから日本酒について詳しくなりたいという方にも気軽にご覧いただける内容です。

それでは早速、日本酒の種類について解説します。

日本酒(特定名称酒)の種類一覧

種類特定名称特徴
純米酒①純米酒米の旨味やコクのある味わい
②特別純米酒米の旨味やコク+香味や色沢良好
本醸造酒③本醸造酒軽さやキレのある味わい。様々な料理にマッチ
④特別本醸造酒軽さやキレ+香味や色沢良好
吟醸酒⑤吟醸酒フルーティーな香りや味わい
⑥大吟醸酒フルーティーな香りや味わい+香味や色沢良好
⑦純米吟醸酒クリアな味わいと、華やかな香り
⑧純米大吟醸酒クリアな味わいと、華やかな香り+香味や色沢良好

皆さんが居酒屋でよく目にするのは、「純米吟醸」「大吟醸酒」などの特定名称種に分類されている日本酒です。これらは、まず原料や精米歩合、製法の違いによって「純米酒」「本醸造酒」「吟醸酒」の3つに分類され、さらにはその中で細かく8つの名称のものに分類されます。

上記の表では、特定名称酒8種とその香りや風味に違いを一覧にしていますので、ぜひ注文でお悩みの際にもご活用下さい。

日本酒の種類は大きく「普通酒」と「特定名称酒」の2つ

日本酒の種類は大きく「普通酒」と「特定名称酒」の2つ

先程、特定名称酒についてご紹介しましたが、実はそれ以外にも「普通酒」という分類があります。ここでは、「普通酒」と「特定名称酒」の違いについて解説します。

普通酒

普通酒」とは、先程紹介した「特定名称酒」に分類さない日本酒のこと。さらに詳しく言うならば国税庁が定める日本酒の品質基準に達していないお酒のことを指しますスーパーやコンビニで見かけるカップ酒、パック酒などに多く見られ、市場の約70%を占めています。

しかし、品質基準に達していないからと言って、品質が悪い訳ではありません。「テーブルワイン」のような日本酒といえばわかりやすいでしょうか。日常的に楽しむためのカジュアルなお酒です。

特定名称酒

特定名称酒」とは、原料や製法、精米歩合によって分類された日本酒のこと。よりこだわってつくられたお酒といっても良いかもしれません。一定の条件を満たしてつくられた日本酒は、特定名称酒を名乗ることができ、名称を見ればどのような製法や原料で造られているのかが一目で分かります。

特定名称酒8種の分類方法や特徴

ここまで、特定名称酒の概要と日本酒の分類について解説しましたが、特定名称酒8種類の特徴とそれぞれの分類方法について詳しく解説します。

①純米酒

純米酒の原料は、純粋に米、米麹、水のみ。米本来の旨味やコクを楽しむことができ、和・洋・中だけでなく、どんな料理にも合うオールマイティな食中酒です。濃厚でコクのあるタイプが多く、燗にしても美味しくいただけます。

②特別純米酒

特別純米酒の原料は、純米酒と同様に米、米麹、水のみですが、さらに「精米歩合60%以下」にするか「特別な製法のものを使用すること」が定められています。

「特別な製法のもの」の例としては、「長期低温熟成」「有機米のみ使用」「山田錦100%使用」といった製法が挙げられます。日本酒のラベルに記入してあるので、気になる方はチェックしてみると良いでしょう。

③本醸造酒

本醸造酒は、「精米歩合70%以下の純米酒」に、味や香りを整えるために「醸造アルコール」が加えられた日本酒。純米酒に近い香りと風味を持ちますが、さらに軽くキレのいい味わいとなっているのが特徴です。

本醸造酒の魅力は、美味しく味わえる温度帯の広さコストパフォーマンスの良さ。日常の様々な食事に合わせて冷酒でも、常温でも、燗でもお楽しみいただけます。

④特別本醸造酒

特別本醸造酒は、純米酒に醸造アルコールが加えられており、基準としては「精米歩合60%以下」にするか「特別な製法のものを使用すること」が定められています。本醸造酒と比較すると、精米歩合が10%も違いがあるため、雑味が少なくクリアな味わいです。

⑤吟醸酒

吟醸酒の原料は、米、米麹、水、醸造アルコール。「精米歩合は60%以下」が規定で、「吟醸造り」という低温でじっくりと長期発酵させる製造方法で造られています。

吟醸造りの日本酒は、「吟醸香」と呼ばれる特有のフルーツにも例えられる華やかな香りが特徴で、お野菜やスイーツとも相性が良いです。

⑥大吟醸酒

大吟醸酒の原料は吟醸酒と同様ですが、「精米歩合が50%以下」という基準が定められています。吟醸酒との違いは、精米歩合に差があること。味わいに大きな違いはありませんが、より香り高く、口当たりが軽いという特徴があります。

⑦純米吟醸酒

純米吟醸酒の原料は、純米酒と同様ですが、「精米歩合が60%以下」かつ「吟醸造り」で造られたものが基準として定められています。純米酒との違いは、吟醸造りかどうか。吟醸酒との違いは、醸造アルコールが加えられているかどうかで分類されています。

純米吟醸酒は、純米酒ならではの米の旨味とコクに加え、吟醸造りが生み出す吟醸香が調和された味わいをお楽しみいただけます。

⑧純米大吟醸酒

純米大吟醸酒の原料は、純米酒と同様ですが、「精米歩合が50%以下」かつ「吟醸造り」で造られたものが基準として定められています。純米吟醸酒より、さらに10%多く削ったお米を使用している純米大吟醸酒は、よりクリアな味わいをお楽しみいただけます。

美味しい日本酒の選び方

最後に、今回解説してきた内容を踏まえ、美味しい日本酒を選ぶためのポイントを3つご紹介します。

選び方①:好みの香りや味から選ぶ

  • 透明感やフルーティーのある味わい=大吟醸・純米大吟醸
  • 香りと味わいのバランスがとれた味わい=特別純米酒・純米吟醸
  • 米本来の旨みやコクのある味わい=純米酒
  • 軽さやキレのある味わい=本醸造酒

解説してきた様に、日本酒は種類ごとに香りや味わいが異なるため、好みに合わせて最適な物をお選びいただけます。例えば、ビールやワインでもフルーティーな香りや味わいが好みの方は、大吟醸や純米大吟醸を。米本来の旨みやコクを味わいたい方は純米酒といった様に、ぜひ上記枠内の内容を参考にして選んでみて下さい。

選び方②:料理に合う料理から選ぶ

「素材」に合う日本酒の例
  • 野菜…フルーティーでさっぱりめな日本酒との相性◎。お野菜の甘味や新鮮さを引き立てます。
  • お肉…旨みや濃厚さのある日本酒との相性◎。お肉の濃い味付けに負けない味わいのものがおすすめ。
「味付け」に合う日本酒の魚料理の例
  • 刺身×わさび・醤油…透明感酸味のある日本酒が醤油やわさびの味を引き立てます。
  • 焼き魚×大根おろし・醤油・塩…旨みのある日本酒が大根おろしや醤油の優しい味とマッチします。
  • 煮魚×醤油・みりん・砂糖…濃厚な味わいの日本酒や熱燗が煮魚とマッチします。
  • 天ぷら×天つゆ…キレのある日本酒が油分をスッキリと流してくれます。

主に米と水を原料として造られている日本酒は、様々なジャンルの料理に寄り添う万能酒です。より料理とマッチする日本酒を選ぶには、魚や肉などの「素材」との相性をイメージするのがポイント。 また、同じ素材の料理でも、「味付け」との相性もイメージして選んでみましょう。

選び方③:気になる酒蔵から選ぶ

日本酒は製造されている地域によっても香りや味わいが異なります。なぜなら、原料となる水の性質や気候によって発酵の進行に違いが生じるからです。

また、同じ地域であっても酒蔵ごとのこだわりや信念が異なるため、応援したいと思う酒蔵を見つけるのも日本酒選びの楽しみの1つだと考えています。ぜひ、日本酒選びの新しい視点として取り入れてみてはいかがでしょうか。

まとめ

この記事のポイント
  • 日本酒の種類は大きく分けて「普通酒」と「特定名称酒」の2つ。
  • 「特定名称酒」は、純米酒、特別純米酒、本醸造酒、特別本醸造酒、吟醸酒、大吟醸酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒の8種類。これらは原料や精米歩合、製造方法によって基準が設けられている。

旬菜鮮魚 味和久」は、日本酒が大好きという方から、これから日本酒に挑戦してみたいという方も大歓迎です。料理と相性の良い日本酒選びのお手伝いさせていただきますので、ぜひ遠慮なく店内スタッフにお声がけ下さい。皆様のご来店を心よりお待ちしています。

ご予約TEL:011-251-0380
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