古くから親しまれてきた升酒は、グラスやお猪口とはまた違った粋な味わいを楽しめます。しかし、「升酒」を飲んでいる様子を見たことはあっても、実際に飲んだことがあるという経験をお持ちの方は少ないのではないでしょうか。
祝いの席や目上の方との食事の場で、いきなり升酒が出てきたとしても、マナーを破る行為は避けたいところですよね。升酒は、3つのポイントを押さえるだけで正しいマナーを守ることができます。今回は、升酒の飲み方のマナーを中心にご紹介します。
升酒の正しい飲み方
升酒の正しい飲み方のポイントはたった3つです。
- 4本指で下から支えて持つ
- 角ではなく線の部分から飲む
- 下唇を縁につけて飲む
4本指で下から支えて持つ
まずは、両手で横から升を持ち上げます。次に、親指以外の4本の指で升の底部分を支え、親指を升の縁に乗せます。その際、片手を横から支えるように添えて持ちましょう。そうすることで、なみなみと日本酒を注がれてもしっかりと安定させながら飲むことができます。
角ではなく線の部分から飲む
ついつい角から飲んでしまいがちですが、これはマナー違反となってしまいます。升酒は、縁の平らな部分に口をつけ、優しくすするように飲みましょう。ずるずると音を立てて飲むのも避けましょう。
下唇を縁につけて飲む
升には、下唇を付けて飲みましょう。上唇からすすりにいくと、口から溢れやすく不恰好にもなりやすいです。下唇を縁に付けて飲むことで、こぼさず綺麗に飲めるようになります。
もっきりの飲み方は?
「もっきり」とは、枡の中にグラスを置き、そこになみなみと日本酒を注ぐ粋な飲み方。升酒を応用した飲み方と言ってもいいかもしれません。しかし、このスタイルは実は正しい飲み方はなく、どのように飲んでも間違いではありません。
しかし、祝いの席や目上の方と食事をする際、綺麗に飲みたいという方もいらっしゃると思います。そんな時は、以下の手順で飲んでみて下さい。
- なみなみに注がれたグラスの日本酒を少し升に移す
- グラスに入った日本酒を飲む
- グラスを升から外し、升に入っている日本酒をグラスに注ぐ
この手順を行うと、升に慣れていない人でもこぼさず綺麗に飲みやすいです。
升酒を楽しむ方法
ここからは、「升酒について興味が湧いた」「もっと知りたい」という方に向け、「升酒をさらに楽しむ方法」を紹介します。
縁に塩を塗る
ここで紹介するのは、「塩」を縁にひとつまみ乗せ、少しづつなめながら日本酒を味わう飲み方です。これは日本に昔からある飲み方の一つで、スイカやトマトのように、日本酒に足りない「塩味」を補完することで、味わいを深めることができると考えられています。
ご家庭で挑戦したい方はぜひ、岩塩やシーズニングソルトなどの風味のプラスされた塩にも挑戦してみて下さい。日本酒の楽しみ方がさらに広がります。
お気に入りの升を見つける
お気に入りの升を見つけるのも、升酒の楽しみ方の一つです。升の種類は大きく「木升」と「塗升」の2つがあります。それぞれには特徴があり、木升は檜や杉の香りと共に日本酒を味わえ、塗升は高級感がありながらも手入れが簡単です。気分や日本酒、料理に合わせてお気に入りの升を探してみて下さい。
まとめ
- 4本指で下から支えて持つ
- 角ではなく線の部分から飲む
- 下唇を縁につけて飲む
- 縁に「塩」を塗る
- 「お気に入りの升」を見つける
「旬菜鮮魚 味和久」は、日本酒が大好きという方から、これから日本酒に挑戦してみたいという方も大歓迎です。料理と相性の良い日本酒選びのお手伝いもさせていただきますので、ぜひ遠慮なく店内スタッフにお声がけ下さい。皆様のご来店を心よりお待ちしています。
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