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日本酒の冷酒とは?選び方やおすすめの銘柄をご紹介

2023.03.13

日本酒の冷酒とは?選び方やおすすめの銘柄をご紹介

「冷酒」は5〜15℃程度に冷やした日本酒のこと。冷やすことで、常温や燗酒とは違った「爽やかな口当たりや喉越し」を楽しめます。

今回は、日本酒の冷酒についての概要から当店おすすめの銘柄までご紹介します。冷酒の魅力を知れば、日本酒の楽しみ方がぐんと広がりますよ!

「冷酒」とは、爽やかな口当たりや喉越しを楽しむ飲み方のこと

冷酒は、5〜10℃に冷やした日本酒のこと。日本酒は、常温で飲むこともできますが、冷たくして飲むと、甘味や香りが抑えられ、冷やすほど喉越しがすっきりとします。初心者や女性なら、温度が低い冷酒ほど飲みやすく感じるでしょう。

冷酒を冷やすためには、冷蔵庫や急速冷凍機を使います。氷を加えたり、水で割ったりすることもできますが、一般的にはそのままの状態で飲むことが多いです。

「冷酒」と「冷や」の違いは?

日本酒の飲み方で「冷や」という言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。「冷酒」と「冷や」との違いは、「常温のままかどうか」に違いがあります。

かつて、冷蔵庫などの冷却方法がない時代、日本酒はお燗で飲むか、温めず常温のまま飲むかの二択でした。そのため、お燗よりも温度が低い常温のお酒を「冷や」と呼んでいたことから由来します。

現代においても、「冷や」は冷やしたお酒ではなく、常温のお酒を指して使われています。居酒屋などの飲食店でも、「冷や=常温のお酒」と定義していることが一般的です。

冷酒5℃雪冷え(ゆきびえ)
10℃花冷え(はなびえ)
15℃涼冷え(すずひえ)
冷や20℃程度冷や

また、冷酒の中でも5℃ずつで呼び方が「雪冷え」「花冷え」「涼冷え」と細分化した名称があります。

冷酒に最適な日本酒の選び方

次に、冷酒に最適な日本酒の選び方を紹介します。

日本酒の種類で選ぶ

冷酒に向いているのは「吟醸酒」や「生酒」「原酒」と呼ばれる日本酒です。

フルーティーな香りを楽しめる「吟醸酒」

吟醸酒は、原料となる米、米麹、水に醸造アルコールを加え、「吟醸仕造り」と呼ばれる製法で造られる日本酒です。この製法によってできる日本酒は、メロンやバナナなどと例えられるようなフルーティーな仕上がりになります。

また、この香りは低い温度でもしっかりと感じることができ、冷やすことでアルコールを感じにくくなるため、アルコールを飲み慣れていない方でも飲みやすくなります。

フレッシュで濃厚な味わいを楽しめる「生酒・原酒」

「生酒」や「原酒」の特徴はフレッシュで濃厚な味わいが特徴の日本酒。ややアルコール度数が高いので、冷酒の方が飲みやすく感じます。

通常の日本酒は2度火入れを行い、酵素のはたらきを止めていますが、「生酒」の製造ではこの火入れを行わないことで、日本酒本来のフレッシュで濃厚な味わいを楽しめます。

原酒」はガツンと濃厚な風味が特徴の日本酒。通常の日本酒は発酵完了後に加水調整が行われ、味わいや度数が調整されますが、加水調整を行われずに度数が20%程度で出荷されるのが原酒です。このような製造法により、濃醇な味わいの原酒は、冷酒で飲むことで雑味が抑えられ飲みやすくなります。

味わいの違いで選ぶ

日本酒の味わいは、酒米の糖が分解されてアルコールになると、糖は少なくなるためスッキリとした味わいの「辛口」に。酒米の糖が多く残っている場合は、フルーティーな甘味を感じる「甘口」になります。

辛口と甘口では、味わいに違いがあるため、お料理と相性の良いタイプも異なります。例えば、和食と合わせて食べるならスッキリ淡麗の辛口。柑橘系のソースやトマトなどの素材を使った洋食と合わせるなら甘口の冷酒がおすすめです。

銘柄

最後に、冷酒を選ぶ際には「銘柄」も重要なポイントです。銘柄によって、味わいや香りが異なるため、自分が好きな銘柄を見つけることが大切です。また、地域や醸造方法、ユニークなラベルにこだわって製造されている日本酒もあります。自分が飲んでみたい日本酒を見つけたら、ぜひ飲み比べてみてください。

冷酒におすすめの日本酒3選

最後に、春が待ち遠しいこの季節(3〜4月頃)に合わせた「冷酒におすすめの日本酒」を紹介します。ここで紹介している日本酒は、時期によって当店でお取り扱いがない場合があります。在庫状況や詳細に関しましては、「旬菜鮮魚味和久」までお問合せください。

①日本酒ビギナーでも飲みやすい「さくらにごり(微発泡にごり酒)」

①日本酒ビギナーでも飲みやすい「さくらにごり(微発泡にごり酒)」
写真左から「さくらにごり」「尾瀬の雪どけ」

さくらにごり

  • 酒米:愛山 (麹米:40% 掛米:60%)
  • アルコール度数:8% 生原酒
  • 容量・参考価格:720ml 2,400円(税込)
  • 2023年3月3日(金)数量限定発売開始

三千櫻酒造さんの「さくらにごり」 は、春の訪れを感じる爽やかな微発泡の純米にごり酒です。酒米は「愛山(あいやま)」を100%使用。アルコール度数が8%、香りもフルーティーで甘口のため大変飲みやすく、日本酒ビギナーの方の入門酒としても最適です。

②甘酸っぱい味わいで春を満喫「尾瀬のゆきどけ 桃色にごり(純米大吟醸)」

尾瀬のゆきどけ 桃色にごり

  • 酒米:ー
  • アルコール度数:10% 純米大吟醸
  • 容量・参考価格:720ml 1,815円(税込)、1800ml 3,300円(税込)

龍神酒造さんの「尾瀬のゆきどけ 桃色にごり」は、赤色酵母の出す色により、桃色になる米と麹だけで醸造している「清酒」です。味わいは甘さと酸がしっかりとしていて、まるでいちごムースのような甘酸っぱさをお楽しみいただけます。日本酒で一足先に春を感じてみませんか。

③遊び心の詰まったパッケージで心も踊る「山本 うきうき(純米吟醸)」

③遊び心の詰まったパッケージで心も踊る「山本 うきうき(純米吟醸)」
引用:山本酒造

山本 うきうき

  • 酒米:吟の精(秋田県産)
  • アルコール度数:14% 純米吟醸
  • 容量・参考価格:一升瓶 3,380円(税込)

山本酒造さんの「山本 うきうき」は、純米吟醸「山本」シリーズの中でも鮮やかな色合いのラベルが、

春の訪れを予感させるような楽しさを表現しています。蜜たっぷりのりんごのような香りと甘酸っぱくすっきりとした酸のある味わいは、女性にも大人気の日本酒です。

まとめ

この記事のポイント
  • 冷酒は5〜15℃程度に冷やした日本酒のこと。冷やすことで、常温や燗酒とは違った「爽やかな口当たりや喉越し」を楽しめる
  • 冷酒に最適な日本酒は、「日本酒の種類」「味わいの違い」「銘柄」で選ぶ
  • 冷酒におすすめの日本酒は、「三千櫻酒造 さくらにごり」「龍神酒造 尾瀬のゆきどけ 桃色にごり」「山本酒造 山本 うきうき」

旬菜鮮魚 味和久」は、日本酒が大好きという方から、日本酒ビギナーの方まで大歓迎です。店内スタッフにご相談くだされば、冷酒にぴったりな日本酒や相性の良いお料理のご提案をさせていただきます。ぜひご遠慮なくお声がけください。皆様のご来店を心よりお待ちしております。

ご予約TEL:011-251-0380
営業時間月〜土:17:00〜23:00
日曜日:16:00〜22:00
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