塩麹は普段あまり使わない方からすると、調理のパターンがイメージしづらいですよね。でも実は、コンソメや醤油と同じくらいマルチに活躍する万能な調味料なんですよ。
そこで今回は、塩麹の意外な使い方を大公開!発酵学を学び、塩麹を研究し続ける北海道居酒屋「味和久」の店主が、ちょっと珍しい塩麹の使い方をご紹介します。
レシピブックやネット上に載っていない独自の情報も掲載しているため、ぜひご家庭で試してみてください。
塩麹の意外な使い方
早速、塩麹の意外な使い方を見ていきましょう。
塩麹とお米の組み合わせ
1.塩麹ご飯
まずは塩麹とお米の組み合わせ。塩麹といえば原料は米麹なので、お米とは相性抜群です。
あまり知られていませんが、塩麹でご飯を炊くと優しい味わいでとても美味しくなるんですよ。
作り方は、お米3合に対して必要な水と、塩麹を大さじ1杯入れて炊飯するだけ。(炊飯するお米の量に合わせて塩麹は少しづつ調整してください)
食感はモチモチになり食べ応え抜群!他の塩麹料理と一緒に食べると旨味が重なり幸せです。笑
腹持ちも良くなるので、忙しくてなかなか間食できないという人や、外回りなど体を使う仕事の人のエネルギー源にもなるのでおすすめですよ。
塩麹と野菜の組み合わせ
塩麹と野菜は王道の組み合わせですが、中でもちょっと珍しいものを紹介します。
2.スティック野菜で塩麹黒胡椒マヨネーズディップ
塩麹とマヨネーズを混ぜ合わせて、スティック野菜にディップして食べる方法です。
塩麹だけだと野菜に絡みにくいため、少し粘り気のあるマヨネーズを混ぜることで野菜に絡みやすくします。ここに黒コショウを入れると、ピリ辛の塩麹黒胡椒マヨになるため、おつまみにもぴったり!
キュウリ、ニンジン、ダイコンなどのお好きな野菜をスティック状にして楽しみましょう。生野菜でできるため、手間が掛からないのも嬉しいポイントです。
3.野菜の塩麹漬け(漬物)
塩麹は漬物にも使えます。例えば、キュウリを塩麹と南蛮に一晩つけるだけで、簡単おつまみの出来上がり。
また、水切りした豆腐を塩麹に漬けると、チーズのような味わいになります。ヘルシーなおつまみでビールを飲みたい人にはこちらもおすすめですよ。
塩麹で作る汁物
塩麹は汁物にも使えます。お味噌汁はイメージがつくと思うので、今回はお味噌汁以外を紹介。塩麹は固形部分は入れず液体のみでOK。
4.ポタージュの隠し味に
かぼちゃやじゃがいものポタージュに、たった小さじ一杯の塩麹を入れるだけで旨みが増します。
塩麹を使えば化学調味料を必要としないので、子どもでも安心して食べられることが特徴。コンソメや鶏がらスープの代わりとして活躍します。
ポトフ、鍋などのスープでも塩の代わりに入れられるのでおすすめですね。
5.スムージーの隠し味に
実は、スムージーと塩麹も相性の良い組み合わせ。特に野菜スムージーとの相性が良く、栄養素を美味しく摂れるため健康を大事にしたい人におすすめです。
美肌効果も期待できるので、実は若い女性にもおすすめな組み合わせです。
塩麹とサラダ関連の組み合わせ
塩麹はサラダそのものに使っても良し、サラダにかけるドレッシングに使っても良しの調味料です。サラダ関連の組み合わせを見ていきましょう。
6.ポテトサラダ
塩麹を使ったポテトサラダは、当店味和久でも大人気メニューの一つです。塩麹を水切りした後は混ぜるだけなので時間が無い時にもできるお手軽レシピです。
塩麹は味を整え、素材の旨みを引き出してくれるので、じゃがいも本来の甘みを楽しめます。特に茹でたてのじゃがいもを使ったポテトサラダは風味が豊かになるので、ぜひお試しあれ!
塩麹を使ったポテトサラダのレシピは、以下のページで公開しています!
7.フレンチドレッシング
フレンチドレッシングといえば、塩と酢と油でできているんですが、この塩を塩麹に変えるとより深みとコクのあるフレンチドレッシングになります。
あとは、油をごま油に変えてもコクと風味が出るのでおすすめ。さらに醤油を足すと和風なドレッシングになるなど、バリエーションを出せるのも嬉しいポイントです。
手作りドレッシングは意外と簡単で、自分好みの味を作れたりします。もしかしたら市販のものより好みの味に出会えたりするかもしれません。研究しがいがありますよ。
8.塩麹ワサビ(塩麹固形のみ)
塩麹とワサビを混ぜても和風な調味料として活躍します。
塩麹は液体をできるだけ入れず、固形部分のみを混ぜましょう。
豆腐と一緒に漬ければツンとワサビが香る冷奴が、鶏肉と一緒に漬ければ旨みと辛みがマッチした夏に嬉しいサッパリチキンができあがります。
焼き鳥や青魚の刺身、カツオのたたき、ぶりの炙りなどにも使うととても美味しいですよ。
塩麹と魚料理の組み合わせ
塩麹と魚料理は王道の組み合わせですが、塩麹漬け以外にも刺身や焼きでも使えます。それぞれ見ていきましょう。
9.刺身の塩麹〆
刺身と相性の良い方法で、塩麹を液体と固形部分に分けて使う方法です。
刺身をさらし(無い場合はキッチンペーパー)で包み、固形の塩麹の上に乗せて徐々に浸透させることでまろかやな刺身が出来上がります。
漬け込むというよりは、優しく浸透させるイメージですね。
塩麹〆で作った刺身は、醤油無しで食べれるくらい旨味がしっかりします。
上品な味わいなため、日本酒で一杯やりたい時や来客用のおつまみとしても大活躍します。
10.鯖の塩麹焼き
鯖に塩麹を漬け込んだあと、干して旨味をしっかり乗せてから焼きます。凝縮された味わいが口の中いっぱいに広がる鯖の塩麹焼きができあがります。
準備に少し手間はかかるものの、調理は焼くだけなので簡単にできますよ!いつもの塩焼きとは味わいが違うので、是非試してみてください。
こちらで味和久流の作り方を解説していますので、合わせてご覧ください。
塩麹と肉料理の組み合わせ
塩麹と肉料理もまた王道ですが、こちらも一手間加えると絶品料理ができあがります。
11.塩麹手羽先
骨を抜いた手羽先を塩麹に漬け、プリプリな身に焼き上げる塩麹手羽先。私たち味和久の看板メニューでもあります。
皮は香ばしく焼き上がり、身の旨味も絶妙。ビールも日本酒にも合う最高のパートナーです。
手羽先については、こちらの記事で味和久流の作り方を詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
12.塩麹サラダチキン
塩麹に漬けた鶏むね肉を、塩麹と酒で茹でることで旨みを閉じ込めたやわらかサラダチキンができあがります。
美味しく食べながらダイエットしたい人や、トレーニングをしている人にとってもおすすめです。もちろん焼いても美味しいので味変はご自由に!
もっと美味しくしたいなら自家製塩麹を作るのもおすすめ
市販の塩麹も美味しいのですが、やや塩味が強く主要し過ぎる場合もあります。もっと自分好みの味にしたい、美味しく食べたい!と思ったら、自家製塩麹を作るのもおすすめですよ!
「でも、塩麹って作るの難しそう」という声をよく耳にするのですが、やることと言えば「塩、水、麹を混ぜて放置するだけ」なんです。
ちょっとだけ作る時のポイントもあるので、興味をお持ちの方は以下の記事を参考にチャレンジしてみてください!使いやすい万能調味料の塩麹は、一つあれば重宝しますよ。
作った塩麹が余ったら
自家製の塩麹が余れば、ペットボトルやタッパーに入れて冷蔵庫で保存すれば、3ヶ月程度は保つので、いろいろな料理に活用して塩麹料理を楽しみましょう。
味和久では塩麹を使った料理のレシピを公開中!
塩麹は実はいろんなバリエーションで使える万能調味料です。今回はちょっと意外な使い方を紹介しましたが、王道の料理と組み合わせても味を引き立ててくれますよ!
味和久では、塩麹を使った料理のレシピを多数公開しています。今回の記事をキッカケに、塩麹に興味を持ってくださった方はぜひ作ってみてください。
味和久の塩麹レシピを見てみる今後もお店で提供している料理を中心に、ご家庭でできるアレンジ塩麹レシピを公開していきます。インスタグラムでも完成品をアップしていますので、ぜひフォローしてください♪
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